読図訓練 はじめの一歩


【読図訓練 はじめの一歩】報告書
2016年10月25日 報告
以下の活動を早稲田大学探検部主催で実行した。
1. 期間
2016年10月22日(08:15)〜
2016年10月23日(16:40)
2.活動結果(目的達成の有無
・少人数という長所を最大限に生かせた訓練ができた。
・個々人の実力が確実に伸びた訓練となった。
・活動中、現役OBのお話を聞くこともできた。
3.計画書からの変更
・テントを一つエスパース新からエスパース(冬用)にした。
・一日目の活動時間は9:40に変更になった。
・荷物はBCに隠してデポした。
・強制撤収時間を設けた。1日目16:00、2日目15:30にBC
3.1 上記の問題点
直前でテントを変え、ごたごたした。
当日、変更点が多かった。
3.2 上記の原因
テントの件は計画する前に今部室にどのテントがあるのか確認しなかったため。
変更点が多かったのは計画する上で気付けなかったことが多かったため。
3.3 改善案
団装の計画を立てる前に部室に何がなくて、何があるのか確認する。
経験を積む。
4.メンバーの感想、反省
野田(CL、1年)
読図について一週間前の救助訓練ではコンパスの切り方どころか尾根と沢の見分け方も分からなかった自分が、この2日間である程度できるようになった(と、自分では思っている)ことに関して講師の方に感謝しかない。何より読図をするのは楽しかった。それと、初めてCLをやり、部会への心構えとか、部会での着眼点とか、さまざまな見方が変ったと思う。この見方が変った、というのは私にとっては大きな収穫で、いまは探検についてまだまだな自分でも見方を変えてった先に自分なりの探検観を見いだせる気がしている。
それと同時に今回は和田さん、河窪さん、黒田さん、大越さん、小野寺さんの講師の方々あっての読図という活動だったが、次はぜひ自分だけしかできない、自分の活動を行いたいと思った。
大越(講師、2年)
黒田さんの「こんなに参加者が地図を読めるようになった読図訓練は初めてだ。」という言葉が全てを表していると思う。着実な読図に依らずとも体力さえあればなんとかなる要素があるオリエンテーリング形式ではなく、講師役が少人数につきっきりで2日間みっちりと教える今回のスタイルは読図初心者への導入にとても有効であった。活動終了後に参加者それぞれが読図能力の習得への手応えをしっかりと感じ、高い満足感を得ていたことがその証左である。それもこれも今活動が初のCLであった野田の真摯な準備の結果であった。次回以降の読図訓練の参考としたい。
黒田(講師、4年)
はじめに講師として参加させていただいたのに、初日から失敗しちゃってごめんなさい。特にチームの下川と幡野、2日目の講師を辞退したことでCLの野田には大変な迷惑をおかけしました。こんな先輩にならないように読図の勉強をしっかりしましょう。
どこで勘違いが生じたのか、未だに結論が出ておらず、それ故に恐ろしくて2日目に読図なんてできないやと思ったのだけれど、入る尾根や沢を間違えても気がつかない原因としては、目的の地形と平行に走る同様の地形があるときが挙げられるとおもう。おんなじような尾根が並んで形成されるその過程も興味深いが、そんな悠長なこと考えてると迷っちゃうぞ。自分のイメージに風景を当てはめるのではなく、目の前の情報をもとに絶えず自分のイメージを修正するのがだいじ。俺の屍を越えてゆけ。ダメダメ黒田拝。
河窪(講師、4年)
今回の読図訓練で、私は初めて人に読図を教えた。それは大変な説明と感覚であったが、改めて自分の読図力と向き合う良いきっかけにもなった。地形図にのっている山道を信じない、コンパスの切り方、尾根と沢の見分け方、などなど初心に戻ることができる材料ばかりだった。私が教えた後輩が、次回の神津島新歓合宿で上位に食い込んでくれることを期待してやまない。
小野寺(講師、2年)
私と黒田さんは吉田、福田、幡野の指導を担当した。AポイントBポイントの探索は沢の地形を読む訓練、Cポイントは尾根が4つに分かれている地形を利用し尾根の分岐を読ませる訓練にした。
吉田は細かい地形の変化までは読めず、高低差の感覚も不十分で読図に関して点数をつけるならぎりぎりで及第点といったところだ。しかし、地図の先読みが概ねできるほか、迷えば足で情報を集めにすぐさま動き、そして決断が早く、何より福田と幡野に対して読図の指導をして班を明るくしていた点からリーダーとしては申し分ない働きだった。私は彼が次の読図訓練では講師と訓練生の中的たち位置にいて良いと判断する。
福田は今回で読図の基礎が身に付きつつあったが、彼にBポイント以降のリーダーを任せた時、班員に対してルート選択の決断の根拠を明確に説明できていなかった点から再度訓練生として読図訓練をさせる必要があるだろう。
幡野は私に対して質問をしてくるなど意欲は認められたが読図力はまだまだ不十分である。
福田と幡野はもっとコンパスと地形図を見る頻度を増やして一ヶ所に固まらず動き回って情報収集を行い、まずは全体を大まかに俯瞰するように心がけてほしい。手のかかる訓練生もいて疲れたが次の読図訓練でもポインターとしてじっとしているより講師として動き回りたい。
今回は後ろに黒田さんがついてきてくれたので安心感があった。
下川(SL、1年)
「読図の習得」
これは探検部員全員に与えられる課題である。何と言っても、伝統の新歓 神津島合宿で試される技術だ。
「日本一クレイジーな新歓合宿」と うたうこの合宿は、忘れられないほどのインパクトを新入生に残す。
私もその一人だ。今年のゴールデンウィーク、地形図を片手にした大越先輩の後ろについて、島中を所構わず歩き倒した。探検部の印象、先輩の印象、神津島の印象、どれもまずここで植え付けられるのだ。
わたしは読図能力を、早大探検部員である以上 プライドをもって身につけるべきものだと考えている。
海外遠征を目指し世界を跨ぐ探検部ならば、小さい島のひとつぐらい地図一つで自由に動き回ってやりたい!と思うのである。実際、遭難時に地理院地図とコンパスさえあれば、自分の命を守ってくれることもある大切な技術でもある。私自身、あまり難しいことは考えていないが。
そうはいっても、読図というのは難しい。
“地図とコンパスさえあれば”というのは、”地図とコンパスのみを使いこなさねば”ならないということでもある。
私は読図に関してまるっきりちんぷんかんぷんな状態で参加した。机上の予習では理解した気になっても、実際の地形を前に全く歯が立たない。活動を終えた今でも、自信という自信はない。ただこの活動は、わたしにとって大切な一歩になった。一人で練習を試みることが何度かあったが、初心者一人では習得効率が悪いと感じていたからだ。飲み込みの遅い私だが、読図に関しては今後も理想高く、地道に経験を重ねていきたい。
反省点としては、SLとしてもっと積極的にCLの力になれたらよかったと思う。
山本(2年)
読図、どくず、ドクズ、DOKUZU。皆コンパスをきりきり、紙の上に横たわる無数の等高線をどうにか手懐ける。こいつができないと、探検部においてはどクズとみなされるようだ。前回の神津島新歓合宿にて、どクズな読図能力を惜しげもなく披露してしまった私である。このままではいかん、誠に遺憾、とぼんやり考えていたところに丁度、良い塩梅のこの計画が立ち上がったので、しめたものだと参加した。
初日。夕食の調理担当として玉ねぎだのピーマンだのを前もって深夜に切り刻んだため、私は若干寝不足だった。ザックからは強烈な玉ねぎ臭が漂っていた。なんとなく遅刻するんだろうなあ、と思われたかの大越くんは、やはり遅刻した。彼を待つ間に班の振り分けが行われた。それはくじ引きによるものだった。1度目のくじ引きの結果、なにを間違ったか私は大越くんとマンツーマンで訓練する運びとなった。私が駄々をこねると、優しい教育者の皆さんは2度目のくじ引きをしてくれた。いやあ驚いた、大越くんと2人きりだなんて、無能すぎる私は森に置き去りにされるところだった、危ない危ない。ふう、と冷や汗をぬぐいながらくじ引きを見届けた。「山本さんは大越さんとです」野田さんは屈託のない笑顔で言った。くじ引き結果は変わらなかった。神は私を見捨てたのだ。
大越くんが我々の元に悠々と歩いてきたのは、活動開始予定時刻を1時間ほど過ぎた頃だった。先行きがめちゃくちゃ不安だった。合流から数分を経て、班ごとに間隔をあけて訓練が始まった。スーパーから市街地を抜け山に入るまでに、私は3度ほど現在地を見失ったが、それは内緒にした。
1番最後に出発した私達は、1番最初にAポイントに到着した。途中遭遇したとある班があらぬ方角に消えていくのを見届け、またある班からは不正を疑われた。腑に落ちない。大越くんが設定したBポイントに向かう頃には時刻は13時を回っており、ちょっとばかし飽きもきていたので、山をぴょんぴょこ駆け下りるなどして楽しく読図した。ちなみに、調子に乗って現在地が全くわからなくなり大越くんには何度か睨まれた。
道中の大越くんは頼れる部分となんだかなあって部分のマーブル模様だった。わかりやすく読図のレクチャーをしてくれたかと思えば、大音量で音楽を流し出したり(「あの沢がこれでこの尾根がこれで……♪♪♪〜……あぁあああああやめろうるせえ!」)、まあでも1日であれだけ読図に慣れられたのは彼のおかげなので有難いことこの上なし、だ。段々事細かに書くのがとっても面倒になってきたので、省く。2日目は実践編だった。班は再編成され、私は下川と共に河窪さんから指導を受けることとなった。訓練が開始し早速ポイントに向かうことにしてふと気がついた。なんと、尾根と沢が見えるではないか!昨日は全くチンプンカンプンだったのに、見える見える、私は等高線の入り組んだその中にいた。うひゃー!と内心で感動していた。2日目ともなればコンパスの切り方はほぼ完璧だった(と自負している)。最初の2ポイントは私と下川の読図力と運でサラッと見つけ、目的地は3ポイント目に移った。ここが厄介だった。大きな沢から伸びる小さめの沢の中にポイントをうたれた。ああなんだこれは、じっくり沢を見つけていけば簡単じゃないの。なんて思った。しかし実際は木々が覆い茂り、沢の判別が非常に難しいポイントだったのだ。ひたすら迷い、集合時間ギリギリまで迷い、ついにそれらしき沢を見つけた時の河窪さんの言葉が忘れられない。「これは真面目に沢。」半信半疑な私たち後輩を振り返って河窪さんはもう一度言った。「これは、真面目に、沢。」Google先生に尋ねるとまさしくここが、我々の求めるポイントである沢だった。流石先輩、これは真面目に沢だった。河窪さんは爽やかに微笑んだ。
なんかもう大学の課題がやばすぎて錯乱して文章が支離滅裂になってきたので、この辺で終わります。読図力つきました。よい活動でした。
鹿野(1年)
最初は全く理解できなかったが、尾根と沢の区別から始まって少しずつ「地形を読む」ことが(おそらく)出来るようになってきて、地形図を眺めることが面白くなっていった。「コンパスの切り方」も、やり方を覚えて実践できた。しかし、よく尾根や沢ではなく、登山道とコンパスのベースプレートの向きを照らし合わせてしまうことがあり、進路や現在地がわからなくなることがあった。
読図とはまるで関係ないが、あの土の上を歩くのは心地よかった。蜘蛛の巣が顔につかなければより良かった。先頭は歩きたくない。餅を焼くときに二日前に買ったばかりの箸が犠牲になったのが悲しかった。得るものの多い活動だった。
幡野(1年)
今回の読図訓練で反省すべき点が2つある。予習を怠ったこと 時間を守れなかったことである。
自分は探検部の活動を他の部員よりも軽視していた。活動以上に勉学が重要で、探検に手が回らないでいた。その結果初日の読図訓練ではなにも理解できず、2日目の読図訓練でようやく5割を理解できた程度である。そしてまた同様の理由によって、時間を守ることができなかった。金子で遅刻をするのは今回で2回目である。やる気がなかったと思われても仕方がない。
次回の読図訓練も金子で行われる。その時までには読図訓練の予習と復習をしっかり行い、時間についても余裕をもっていきたい。
吉田(1年)
「読図」という言葉を皆さんはご存知だろうか。恥ずかしながら、私は探検部に入るまで「読図」という言葉を耳にしたことがなかった。早大探検部にいると、この「読図」という言葉を嫌という程耳にするし、皆ある種この言葉に畏れを抱いているようである。
なぜここまで、ここ早大探検部では「読図」というものにこだわっているのだろうか。
早大探検部には神津島新歓合宿(以下神津島)という特別なイベントがある。
神津島は、島内の自然を活かしてオリエンテーリングと呼ばれる野外スポーツを行う。
このオリエンテーリングは、地図とコンパスを使い設置されたポイントを順序通りに巡り、スタートからフィニッシュまでかかった時間で順位を決めるというゲームなのだが、ここで先ほどから話題に挙げている「読図」という能力が出てくるのである。
設置されたポイントといっても、何か実際に旗が立っているわけでもなく、地図上の一点にポツンと印が付けられ、それを現実の道や山、川、森と照合して探すのだ。「読図」という能力はつまるところ、地図を読む力なのだが、この能力が一切ないとポイントにたどり着けず、また一日中山の中を彷徨ってしまうということもあるのだ。
神津島は何が特別なのだろうか。それは50年以上続けられてきた歴史と、部員にとっての位置付けによるものだろう。
新入生にとっては、希望に満ちたピュアなハートを叩き割られ、真の探検部員に変えるいわば触媒となるもの、そして上級生にとってはこの神津島での順位がのちに探検部においての位置を決めてしまうほどに大きな影響力を持つものなのである。
ここまで読んでいただいて、神津島の偉大さとその偉大さに畏れをなす探検部員という構図がわかっていただけたかと思うが、いくら恐怖の探検部といっても、丸腰で部員を神津島に連れて行くわけではない。
右も左も分からない一年生は、読図などという言葉は知らないが、リーダーを務める上級生にはは、年に一度読図訓練というイベントが用意されており、全部員に参加が義務付けられている。ここで読図能力をつけて、来年の神津島に備えてくれよという優しい想いが詰まった活動なのだが、今回私が参加した読図訓練は年に一回のものではない。
「読図」という言葉に他の部員以上に畏れをなした部員たちによる活動であり、これはいわば偽の読図訓練なのだ。
年に一度の訓練だけじゃ不安で神津島にいけません、というチキンな僕たちによる活動だったが、とても充実したものとなった。
少人数ゆえに、上級生と密なコミュニケーションが生まれ、読図についてかなり詳しく丁寧に教わることができた。地形図を見ても、ただただ線が乱雑にひかれているなあという印象しか受けなかった自分が、地形の勾配などを頭の中である程度想像することができるようになった。
この活動を経て、ある程度読図能力を身に付けたものの、それと引き換えにあるプレッシャーを得たと思う。それは周りからの、訓練に2度参加したんだからできるでしょという目線である。この目線で私のハートが潰れないか危惧しているが、なんとか来年の神津島を乗り切り、「読図」ということばから距離を置いて、平穏な暮らしを取り戻したい。
福田(2年)
はじめて探検部に見学に行ったその週末に連れてこられた金子。その日からもう一年ほどたつ。この一年、いろいろなことがあった。今までの人生出会ったことのなかったタイプの人間、へんちくりんな場所、そして一年前まで言葉すら知らなかった読図という能力。このサークルに入って「普通」という言葉から離れ、失ったものは少なくないが、それ以上に得たものがあったと思う。そんな思いを馳せながら当日、訓練に参加した。読図は全然できなかった。
文責 野田(CL)、小野寺(広報)

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