奥秩父 一之瀬川本流・大常木谷継続遡行、竜喰谷下降(2012/09/02-03)

活動名:一之瀬川本流・大常木谷継続遡行、竜喰谷下降
活動期間: 2012年9月2日~3日
メンバー:CL佐野(5年)、保坂(2年)、西村(1年)、松田(1年)

(一ノ瀬川本流、ナイアガラ滝No.1の後のゴルジュを泳いで突破)
一年生二名を連れて、奥秩父の3本の谷を満喫してきた。
美しい渓を楽しみながら、簡単ながらも泳ぎ・滝の登攀・高巻き・ナメ歩き・懸垂下降となど一通りのことを経験させられるので、初心者を連れて行くには打ってつけの沢かもしれない。

まず、それぞれの谷の概要は以下。
・一ノ瀬川本流
 笠取山(1950m)を源とする多摩川源流部の谷。大きな滝はないが、水量豊富で険悪なゴルジュが続き、泳ぎや渡渉を楽しめる。川上に集落があり、生活排水が流れているので川水は飲まないこと。標高差150m、水平距離2500m、遡行グレード2級上、RCC登攀グレードIV級。今回は、前半のゴルジュ帯を突破後、後半の河原歩きは省略し、支流の大常木谷へ入渓した。
・大常木谷
 大常木山(1962m)から前飛龍に続く稜線上の峰々を水源とし、一之瀬川へと注ぐ谷。多摩川水系随一の美渓と言われる。魚影が濃く、釣り師もよく入る。前半部は深いゴルジュに多くの小滝が懸かるが、難しくはない。核心は千苦ノ滝25mの高巻きで、過去に死亡事故も起きている。後半は、ナメとナメ滝が続く。標高差900m、水平距離4000m、遡行グレード二級、RCC IIグレードIII級。
・竜喰谷
 将監峠から竜喰山(2011m)に続く稜線を水源とし、一之瀬川へと注ぐ谷。10m規模の手頃な滝が多くかかる。こちらも魚影が濃い。標高差460m、遡行グレード2級下、RCC登攀グレードIII+級。

・0日目[ レンタカー店(20:00) – 奥多摩湖(24:00) – 就寝(24:30)
池袋のレンタカー店から、高速代をケチって下道で奥秩父へ向かう。結構強い雨が降ってきたので、途中の奥多摩湖の駐車場の、屋根のあるスペースで就寝(道の駅の「丹波」で寝ればよかった)。

・1日目[起床(4:30) – 竜喰谷出合の駐車スペース(7:00) – 一ノ瀬橋より入渓(7:30) – 大常木谷出合(11:30) – 千苦の滝上(14:30) – 会所小屋跡(16:00) – 就寝(18:00)]
起床後、竜喰谷出合の駐車スペースに駐車し、林道歩き30分で一ノ瀬川橋に戻り、入渓。入渓は踏み跡沿いに歩いてすぐ。ただし、一ノ瀬川橋がある車道は、新しいトンネルができて通行止めになっているので注意。昨夜はかなりの大雨なので、増水が心配だった。かなり川水が濁っているが、濁りの原因が増水なのか生活排水なのか判然としない。
何か所かワンポイントでの泳ぎがあるが問題はない。少し長い泳ぎでは、トップが空荷でロープを引き、後続はロープを伝って突破する。第一ゴルジュの泳ぎで、佐野は買ったばかりのスカイフックを紛失。潜水して探すが見つからず、余計な体力を消耗するのみ。
(第一ゴルジュの泳ぎ)

ナイアガラ滝No.1手前の第二ゴルジュでは、一箇所突破できなかった。ここは、右岸沿いに途中まで泳ぎ、流芯を泳いで突破し、左岸に移るのだが、3回挑戦し3回とも流芯で流された。疲れてきて、突破できそうになかったので、諦めて左岸を高巻く。悔しい。ライフジャケットがあれば突破できただろうか。高巻きの側壁も立っているので、ロープを出して登る。トラロープが懸かっているが、少し怖い。
(第二ゴルジュの途中の高巻き)

 (すぐ先はナイアガラ滝No.1)

ナイアガラ滝No.1を越えると、若干の河原歩きのあと、3つ目のゴルジュ。少し長めの泳ぎと、微妙なへつりで突破すると、大常木谷出合。

(3つ目のゴルジュの泳ぎ)

(3つ目のゴルジュのへつり。ただし、右岸を簡単に巻ける)

(大常木谷出合)

大常木谷出合より、大常木谷へと継続遡行。五間の滝8mは簡単だが、一年生にユマールでの登攀に慣れさせるためロープを出す。保坂がリード。千苦ノ滝25mは左壁を直登した記録があるが、最後が厳しそう。さらに、下からは見えないが上にもう一段滝があり、水流を通らないといけないので、増水していると相当厳しそうに見えた。左岸を高巻くが、一年生がいるのでトラバースラインを張って進む。踏み跡が明瞭でわかりやすく、残置も多い。落ち口近くが悪そうに見えるが、意外と足場がしっかりしていた。その後、山女魚淵・早川淵で少しだけ泳ぎ、連続する小滝を快適に越えていく。不動の滝二段5m+7mは、上段の7mの左壁を佐野がリード。少し水流をかぶるが、ガバ・ホールドがあり簡単。ナメ歩きのあと、平凡な河原歩き30分強で会所小屋跡に到着。夕食の準備をしつつ焚火をするが、途中から豪雨になり、ポットラックに避難。外は豪雨、床は水浸しで、何をするにも億劫なので、食後18:00過ぎに就寝。一年生二人は大分疲れたのか、沢タビとウェットスーツを着たまま、寝具も出さずに身体を丸めて寝ていた。翌3:00頃に雨が止む。

(五間の滝8m)

・2日目[起床(5:00) – 出発(6:30) –  大常木林道 – 竜喰谷下降点(8:00) – 竜喰谷出合の駐車スペース(12:30)]
昨夜の豪雨で、大常木谷はかなり増水していた。朝食後、大常木林道を通って竜喰谷下降点へ。西村が読図してくれたので助かった。

(幕営地は会所小屋跡。 テント数張り分の平らなスペースがある)

この日は時間的に余裕があるので、一年生の練習として、滝は巻かずに積極的に懸垂下降で下る。懸垂下降を4回ぐらい。竜喰谷は、ナメが多く綺麗だが、大常木谷よりも滑りやすい。一ノ瀬川出合で釜に飛び込み、右岸を上がると1分ぐらいで駐車スペースにたどり着いた、予想より下降に時間がかかったが、12:30に到着。
駐車スペースで着替えていると、土木作業員の方から、昨日の豪雨により一ノ瀬林道が落石で通行止めになったことを教えてもらう。帰りは一ノ瀬林道を迂回し、行きと同様下道を通って17:30に帰京。

(5m滝の下降)

 (曲り滝10mの下降)

( 曲り滝10mの下降)

記入:佐野

2件のコメント

  1. 始めまして。
    八木と申し探検部OB会12期の望月さん達と一緒に二ホンオオカミ探しをしています。皆さんが今回遡行された、大常木谷源頭の近辺で一昨年11月に目撃情報が届き、現在私のを含め4台のトレイルカメラが設置されています。禿岩から大常木、竜喰の各谷を望むと、その目撃情報に信憑性を感じて来るのです。

  2. 初めまして、佐野と申します。
    探検部の後輩が調査に参加させていただいているようで、お世話になっております。
    精力的に調査を続けられているようで頭が下がります。

    記入:佐野洋輔

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