南ア・尾白川黄蓮谷右俣遡行(2012/09/19-21)

活動名:尾白川黄蓮谷右俣遡行
活動期間:2012年9月19日~21日
メンバー:CL佐野(5年)、SL大平(探検部OB)、保坂(2年)、佐藤(3年)

(前半部の小滝をショルダーで越えてお助け紐を垂らす)

社会人一年目の大平が連休を取れたので、二泊三日で少し長めの谷を遡行してきた。増水必至の大井川赤石沢からの転進で、あまり期待はしていなかったが、思いのほか充実した遡行となった。・行動記録:[1日目(9/19)] 竹宇駒ヶ岳神社(10:30) – 林道終点、入渓(12:30) – 噴水滝(14:10) – 黄蓮谷出合、幕営(15:30) – 就寝(20:00)
[2日目(9/20) 起床(4:00) – 出発(6:00) – 坊主滝下(7:30) – 二俣(9:00) – 奥千丈ノ滝上(12:00) – 烏帽子沢出合の上で幕営(14:00) – 就寝(20:00)
[3日目(9/21) 起床(4:00) – 出発(6:20) – 甲斐駒ケ岳稜線上(9:00) – 竹宇駒ヶ岳神社(13:00)

9/18夜、静岡にある佐野の実家に集合する。大井川赤石沢を遡行するつもりだったが、台風の影響で夜から豪雨になってしまった。増水しても遡行できそうな尾白川黄蓮谷右俣へ転進を決める。
翌9/19朝、静岡を出て南アルプス北部へと向かい、かなり遅めの12:30に遡行開始。

(ネットで遡行図を探し、計画書を書き直す)

(尾白川林道を二時間歩き入渓点へ)

(入渓点近く。雨の中遡行を開始)

(増水ぎみの尾白川本谷を行く)

(鞍掛沢出合付近の滝。泳いで滝に取り付くも、直登不可能で左岸を巻く。寒さで身体が固まってしまった)

(滝見滝(?)。水流左から取り付き、瀑水に耐えながら右側へトラバースして登る。しかし、上にはさらに二段の滝があり、直登できないので右岸から巻く)

(地形図にも載っている噴水滝。3段のナメ滝を左側から登る)
(水量が多く、どの滝もなかなかの迫力)

(滝と滝の間には素晴らしい渓相のナメ床がいくつも)

(雨が止まず、士気も上がらないので、少々早めだが黄蓮谷出合で宿泊。焚火はできなかったが、快適な幕営地だった。黄蓮谷出合までは魚影もあったので、竿を持って来ればよかった)

(2日目、雨は上がったがまだ寒いので泳ぎがいりそうな滝はとりあえず巻く)

(千丈ノ滝1。三段構成で、一段目は簡単)

(千丈ノ滝2。二段目をノーロープで行くが、大平が危うくフォールしそうに)

(千丈ノ滝3。三段目は保坂がリードで挑戦。逆層スラブ+ヌメヌメ。前半部でフォールし、ハーケンも一瞬で抜けて、5mほどナメ滝を転がる。諦めて右岸を巻く)

(坊主滝40m。右壁を佐野がリードするも、悪いので右へ右へと逃げてしまい、結局左岸を高巻き。15m滝も一緒に巻いて二俣へ到着)

(奥千丈ノ滝手前の連瀑。ワンポイントが難しく、ロープを出す)

(奥千丈ノ滝200m下部。佐野・大平・保坂は逆九の字滝部分を巻くが、気付けば佐藤はノーロープで直登していた)

(奥千丈ノ滝200m上部。難しくはないが、高度感があるので怖い。この後、烏帽子沢出合の滝15mを佐野がリード。上部のスラブが滑り、直登した滝では一番難しかった。この前後で、三種の遡行図・タイブロック・ハーケンといろんなものを拾った。特に、われわれはネット上で入手した遡行図しか持ってなかったので、『新登山体系』や『関東周辺沢登り50コース』などの遡行図を拾ったのはラッキーだった)

(烏帽子沢出合の上。大平・佐藤が異常に疲れており、この日中に下山できそうになかったので、まだ14:00だがビバークを決定)

(二日目は焚き木をたっぷり集め、16:00から21:00ごろまでゆっくりと焚き火を楽しんだ。こんなにゆっくりできたビバークは初めてかもしれない。しかし、夜中から急に冷え、全然眠れなかった。翌三日目の朝も寒いので、焚き火で温まってから遡行準備。しかも、遡行準備をしていると降雨が始まってしまい、士気は下がりまくり。若干のナメ滝のあとは延々とガレた滝が続く。奥の滝3段60mのあたりで、難しくはないが計三回ロープを出した)

(詰め間近。ライチョウのつがいと出会った)

(源流付近はガレガレ)

(這い松を掴んで詰めあがると30分ほどで稜線に到着)

稜線に上がると、雨でまったく展望もないので、甲斐駒ケ岳山頂には寄らずに下山開始。長かったが、急ぎめに歩いて4時間で駐車地へ下山。

・反省:久しぶりの長めの谷を遡行したので疲れた。朝早めに出れば一泊二日で抜けられたが、時間も余裕があったので今回は二泊三日で行けて楽しかった。天気が良ければもっと快適な遡行になっただろう。坊主滝などを直登できなかったのは残念だが、力不足でまだ難しい滝には挑戦できないので仕方がない。黄蓮谷は険しいが、巻き道や残置が豊富なので、不安なく遡行できた。ただ、10m前後の滝が随所にあり、ノーロープで登ることが多いので、初心者を連れて行くのは難しい。
毎度のことだが、ついつい残置を利用してしまうのが悔しい。特に黄蓮谷は、ホールド・スタンスが乏しい箇所にはほとんど残置スリングが掛かっていた。今後は、未踏の谷への遡行を意識して、時間がかかってもできるだけ残置を使わない遡行を心がける。

記入:佐野

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