春の虫食会2017 虫料理VS土料理

春の虫食会東京都産虫料理VS滋賀県産土料理

以下の活動を早稲田大学探検部主催で実行した。参加者計19名。

  1. 期間

2017年4月23日(09:00)~(15:00)

  1. 活動結果(目的達成の有無)

①虫採集技術を獲得し、捕食可能な虫の判別能力を己の身を以って獲得する。

→ほぼ達成した。山内・鹿野の班のみ料理できる量の虫を集めることができなかった。山内と鹿野は虫食活動に参加するのが初めてだったので仕方がない面もある。

②虫の安全かつ美味しい食べ方を学ぶ。甲虫などの苦くて硬い虫の調理方法を模索する。

→ほぼ達成した。雀蜂の毒針処理やミミズの泥抜きなどを行った。隊員の体調不良は報告されていない。今年はなぜか甲虫をあまり採集することができなかったので甲虫の調理方法の模索はできなかった。

③新入生と部員で一緒に虫パ(―ティー)を行うことで親睦を深める。

→達成した。新入生は楽しんでくれたようで新歓活動として成功した。

⑤サバイバル力(世界で生き延びる力)を養う。

→ほぼ達成した。

⑥ほどよく変人の新入生を探検部に集める。

→ほぼ達成した。昆虫食活動に参加した新入生の多くが入部した。

⑦滋賀県星ヶ峰の食べられる土を新入生に味わってもらう。

→達成した。土と蟻のパンケーキを味わってもらった。

3.活動概要

人口爆発に伴う食料難が叫ばれて久しい。国連の予測では、2050年に達するであろう91億人の世界人口を養うには、食料全体の生産量を2005年/07年から2050年の間に約70パーセント引き上げる必要があることを示している。そのため開発途上国の生産量はほぼ倍増させなければならない。そんな中、飼育が容易で高たんぱく補給が望める昆虫食に今世界中で注目が集まっている。日本はもとより世界中のあらゆる厳しい環境を生き抜いていく探検部員にとって必要な能力であろう。

採集に際してはチームに分かれ、採取した虫の量、料理のでき、見た目などを評価して競い合うゲーム形式で行う。

4.計画書からの変更

大きな変更点はなし。

4月23日 行動内容
09:00 西武池袋線西部球場前駅集合

六道山公園まで30分ほど歩く

10:00 六道山公園赤坂駐車場

4班と1人に分かれ採集開始

12:30 採集を終え赤坂駐車場前に集合
13:00 公園内で虫を調理
14:30 虫を食べる
15:00 活動終了、公園で解散

4.メンバーの感想、反省

小野寺(CL、3年生

春の虫食会は新入生歓迎活動として3年前から始まった。私にとっては3度目の虫食会だった。

まずは過去の活動実績を振り返ろう。

〇2015年―新歓活動

・参加者 計4名(新入生2名)

・料理  蝶、コクワガタ、ミルワーム、蜘蛛、オサムシの素揚げ

私が新入生の時には素揚げにした甲虫を食べるという地獄のような企画だった。

〇2016年―新歓活動

・参加者 計12名(新入生7名)

①  小野寺班

ミミズ、百足、蝶、ナメクジの天ぷら蕎麦

②  中川班

雀蜂、芋虫の素揚げチョコレートソース添え

③  大越班

蟻のリゾット

2年目には3班に分かれ素揚げ以外の調理方法を試した。

そして、2017年の参加者は計19名。

料理として完成度の高いものを仕上げることができた。

①  小野寺・朝比奈班

蟲肉の生姜焼き、雀蜂の南蛮漬け

↑蟲肉(ミルワーム、ミミズ、ハサミムシ)の生姜焼き

去年はミミズをそのままかき揚げにしたので泥臭くて不味かった。今年はミミズの先端を切り、一匹ずつ丁寧に泥抜きをしたため美味しいとまではいかないが食べられるものにはなった。ミルワームは香ばしくて美味しかった。

②  大越・野田班

羊たちの沈黙冷奴、ミミズチジミ、ムカデマシュマロ

今までは蝶を素揚げにしていたが、今年は茹でて冷奴の上に広げるという料理の見た目を重視した工夫がされた。蝶は茹でるとシャキシャキとした食感になるのは驚きだった。蝶は茹でて冷たい食べ物に飾りとして添えるという調理法が正解だったのだと3年目でやっと気がついた。

③  張・吉田班

虫のチャプチェ、山椒魚の丸焼き

張が主に虫を採集し、虫嫌いの吉田は新歓係としての使命感で料理を頑張っていた。完成度が高いものが仕上がった。

④  鹿野、山内班

土と蟻のパンケーキ

↑パンケーキを調理中

山内が滋賀県星ヶ峰から持ち帰って来た食べられる土に蟻を入れてパンケーキにした。じゃりじゃりとした触感が不評だった。土料理VS虫料理の結果は虫料理の勝利だった。山内は落ち込まずに土食の探求を続けてほしい。

↑山内・鹿野班

↑別行動で活動の映像を撮っていた小野

〈総評〉

参加人数は2年前から約5倍に増えた。採集技術、調理技術は年々向上している。毎年同じ種類の虫を採集しているが料理をすると毎回新たな発見がある。朽木を破壊して虫を集めている我々の行為が自然環境にどう影響を及ぼすのかが心配である。

皆で協力して虫を採集し料理を行うことで自然とコミュニケーションが生まれる。虫食会は非常に新入生歓迎活動に向いている。この活動が神津島新歓合宿と同じようにいつしか伝統となることを期待している。来年は野田にCLを行ってほしい。

野田(SL、2年生

あんなに無我夢中で朽木を掘って、やっと見つけたミルワームだったりミミズだったりを食べる時、全く抵抗がなかった自分に驚きました。虫を食べることへの抵抗ではなく、虫に愛着というものが生まれていないことに驚いたのです。

その点、家畜よりも虫の方は心がキズつかなくて済むという点で人間の食料に向いているのかもしれません。そしてマシュマロを食べた時、あぁ、人間のために作られたものを食べているなぁと感じました。マシュマロよりも虫の方が美味しいと思えるようになりたいです。

江原(新入生)

今回虫を食べるのは生まれて初めてなので始めは少しワクワクしながら臨みました。しかし、肝心の虫を自分は全然取れなかったのが残念でしたが、先輩たちが幼虫を採集していて感心しました。料理を作っている時は、ハサミムシと、幼虫たちは油で揚げるとはねるのでとても危険だと思いました。実際虫料理の方は、クワガタの幼虫の素揚げは少し土のような食感がありあまり美味しくなかったですが、マシュマロにハサミムシをさして温めたものはハサミムシのパリパリ感があり、味はほぼマシュマロだったのでいけました。ミミズのチヂミはミミズの食感がないのでただのチヂミのようで美味しかったです。虫料理を味わえていい経験になりました。

小林(新入生)

思ったよりも虫は不味くはなかった。ヤスデはサクサクでほんのり酸味があった。スズメバチは食べてみたかった。虫を食べるのはほとんど初めてだったが調理のおかげと虫の選別によってトラウマになる事はなかった。虫では無いがあの場でとった食材の中で一番美味しかったのはやはり山椒魚だった。まさに絶品、最高級の川魚のようだ。これだけはまた食べてみたい。今回の活動では食育ではないが、普段の食事のありがたさを実感できたし、食のハードルが下がったのは大変な収穫だった。もっと虫本来の味を感じられてもよかったかも。

吉田(新入生)

自分は人類の新たな食材としての昆虫や土に興味があり、確かにネタテンションもあったが割とポジティブだった。しかし、実際に食べてみてこれらが市民権を得るのはかなり厳しいと思った。まず、圧倒的にまずい。これに尽きる。普段の食事がいかに美味しいかを再認識した。

また食事において栄養価だけでなく味がとても重要であると感じた。狩猟採集は消費カロリー以上に獲物からカロリーを得なければならないが、今回はそれができず、そのためのノウハウを継承しながら狩猟民は生きてきたのだなあと思った。

また機会があれば他のマイナー食材やそれらを食べる民族を調べてみたい。

最後に前日の洞窟に続き昆虫食も、非日常を体験でき、また探検部の激しい雰囲気を感じることできて自分にとって有意義だった。

編集 小野寺(広報係代理)

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