カムチャツカ遠征隊訓練行Ⅲ 多摩川渡渉訓練

以下の活動を早稲田大学探検部主催で実行した。

1. カムチャツカ遠征とは
ロシア北東部、チェクチ自治管区、カムチャツカ地方にまたがる「コリャーク山脈」の周辺調査活動、また「山脈最高峰 Ledyana(2453m)」の外国人登山隊初登頂ならびに周辺の人類未踏峰を目的とする。期間は8月上旬から一カ月半。遠征隊隊長は3年生の井上。2年生は副隊長の走出を含め3名、1年生は1名が参加。また、今まで数々の海外遠征に参加し、映像作品を制作してきた4年生の小野(武蔵野美術大学院生)を加え、早大探検部員計6名で活動する。
カムチャツカ遠征隊紹介支援公式HP→http://www.wasedatanken.com/kamchatka/

 

〈前回の訓練〉
訓練行Ⅰ白馬岳雪上訓練 報告→http://wasedatanken.com/archives/3165
訓練行Ⅱ奥多摩歩荷訓練 報告→http://wasedatanken.com/archives/3214

 

2.今回の訓練活動の目的、内容
カムチャツカ遠征では、コリャーク民族の村から山脈へツンドラ地帯を歩き続ける。そのルートは、川沿いの開けた土地を歩いて行くことになるが、途中何度か川を渡ることになる。そのためにザックを背負った状態で安全に渡渉する技術の獲得、システムの確認を目的に、1日半かけて、多摩川で訓練を行った。

 

3. 期間
2017年7月15日〜16日

 

4. 活動地域
多摩川流域

 

5. メンバー(6人)
隊長 : 走出
副隊長 : 井上
記録 : 吉田
隊員 : 野田、小松、小野

 

6. 活動詳細

7月15日
10:30 立川駅集合。多摩川まで歩く。多摩川を遡行。
13:30 程よい川幅の場所で、渡渉訓練開始
16:30 訓練終了 幕営地へ
19:30 就寝

 

◆所感、写真

歩き出すも、あまりの暑さに途中の公園で水浴びをした。この日の東京の最高気温は34度。

いつも山で持っている荷物よりも重めであった。しかしアップダウンがないため、負担が少なかった。

 

多摩川到着。浅いところは勢いがあり、良い練習場所になりそう。

 

右上:沢靴 右下:足袋に沢サンダル 左上:足袋にわらじ 左下:沢靴
様々なタイプの沢靴を試した。

 

ロープを使った渡渉の練習では、「末端交換三角法」と呼ばれる沢登り等で使われる技術に近い物を試した。左がトップ(1番最初にわたる人)。右がビレイヤー(ロープを固定する人)。

 

日が傾いてきたので、寝る準備。すごく日に焼けた。

 

7月16日
6:30 起床、朝食
8:30 訓練開始
11:00 訓練終了

◆所感、写真

昨日に引き続き渡渉訓練を行った。全体での流れを確認し、通しで練習を行った。写真は、ロープを張り終え、2番目の人が渡るところ。
トップが渡り終えるのに1分25秒、ロープを張りセカンドが渡り始めるのが3分30秒、5人目が渡り終えた時が7分40秒、ラストが渡り終えたのが10分28秒。

 

ロープを使用した渡渉訓練の後は、ひざ下までの水量の場所を選んで何回も渡渉を行った。本番ではこのような場所を見極めてなるべく体や装備を濡らさないことに努めなければいけない。

 

◆今回行った訓練内容
末端交換三角法に近い渡渉方法(ロープと川幅の関係から末端交換は行わなかった)

山口県山岳連盟 平成20年 沢登り講習会から引用

 

7. 訓練を終えての感想(走出)
いつもの訓練と同じく25kgの荷物を背負ったが、今回はこれまでの訓練活動と異なり山道を歩かなかった。本番も登頂を目指すまではずっと平地を歩くことになる。その意味では、本番のルートに近い訓練であったと思う。平地であれば、荷物の重さが30kgでも全然辛くはない。しかし、暑かった。二日とも快晴である。川沿いは日陰もなく熱中症の危険もあったため、歩荷の要素は削り、今回は渡渉の訓練に専念することにした。
渡渉するにあたって足元の装備を数種類用意し試した。靴底がフェルトになっている沢靴、フェルトの底でできたサンダル、わらじなどである。どれも、申し分なく効果を発揮してくれた。後は丈夫さと軽さを重視し、遠征に持って行く装備を検討する。
訓練を終え、本番はなるべく浅いところを渡り、体を濡らさないように努めなければいけないことを再認識した。ロシアでは寒さとの闘いが想定される。

文責: 走出(2年生、多摩川渡渉訓練活動CL)
記事作成:小野寺(3年生、遠征隊在京広報担当)

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