冬季八ヶ岳全山縦走

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以下の活動を早稲田大学探検部主催で実行した。

参加者は大倉(2年)、走出(2年)、塚越(1年)の3名。

  1. 期間

2018年2月21日〜2018年2月24日

 

2.活動結果(目的達成の有無)

全山縦走達成。ここでいう全山とは八ヶ岳山域での主脈上をなぞるように計画したルート上のピークのことをさす。北の蓼科山から入山し南の編笠山より下山した。

以下、登頂した順にピークを示す。

 

〜北八ヶ岳〜

・蓼科山(2,530 m)

・双子山(2,224 m)

・北横岳(2,480 m)

・縞枯山(2,403 m)

・茶臼山(2,384 m)

・丸山 (2,330 m)

・中山(2,496 m)

・東天狗岳(2,640m)

・根石岳(2,603 m)

 

〜南八ヶ岳〜

・硫黄岳(2,760 m)

・横岳(2,829 m)

・赤岳(2,899 m) – 最高峰

・権現岳(2,715 m)

・編笠山(2,524 m)

 

(八ヶ岳一帯の概念図)

行程は以下の通り。

2/21

10:00 蓼科山登山口発

12:45 蓼科山山頂

16:00 双子山山頂

16:30 双子池ヒュッテ着 幕営

2/22

5:30 起床、朝食

7:15 出発

8:15 稜線に出る(天狗の露地周辺)

9:40 大岳直下

11:00 北横岳山頂

12:00 縞枯山荘

12:30 縞枯山山頂

13:00 茶臼岳山頂

13:35 麦草峠

15:00 丸山山頂

15:30 高見石小屋近辺 幕営

2/23

5:30 起床朝食

7:10 出発

8:05 中山山頂

8:30 中山峠 デポ回収

9:15 東天狗岳山頂

9:45 根石岳山頂

10:40 ヒュッテ夏沢

11:40 硫黄岳山頂

12:00 硫黄岳山荘

13:05 横岳山頂

14:40 赤岳展望荘

15:20 赤岳山頂

17:00 キレット小屋 幕営

2/24

6:30 起床、朝食

8:30 出発

10:20 権現岳山頂

11:25 青年小屋

12:00 編笠山山頂

14:30 観音平活動終了

3.計画書からの変更

 

五日間で縦走予定だったが、活動終盤の天気の悪化が予想されたためスピードをあげ、四日間で終わらせた。そのため3日目が非常にハードだったので疲労困憊した。塚越がやや脱水症状に陥りかけたのは危険だった。より隊員の体調を確認する必要がある。

 

4.特記

本計画の約三週間前に天狗岳登山の計画を行った際に、中山峠あたりに食料、燃料のデポをした。初めての試みだったのでやや不安だったが、無事デポを発見し回収することができた。

 

記録:塚越(一年)

縦走は初めての経験だったが、装備の量や計画の段階で考えなくてはならない可能性の幅、その時々の判断の重要性などの点で日帰りや一泊での登山と質が違うと感じた。今回予定より早く進む判断をしたのは安全面から適切だったと思う。

SL:走出(二年)

恥ずかしいからあまり言ってなかったが、実は今回の活動には今までの活動の中で一番気合を入れていた。雪山の縦走が初めてだったのもあるが、それ以上に自分の雪山活動の一つの区切りのような予感がしていたのだ。熱狂的なまでに山が好きなわけではない自分が、今後雪山を続けるのかわからなくなっていたのかもしれない。

 この間、なぜ山に登るのかと聞かれた。「そこに山があるから」とその場のノリで答えた。でも、そんな曖昧な答えでは動かないことは自分がよくわかっている。最近自分が山に登る理由がわかってきた。さっきも書いたが、正直自分はそんなに山が好きなわけではないと思う。ただ“山登り”は好きなのだ。自分の全力を尽くせる魅力的なフィールドが登山、特に雪山だったのだ。そんなことを考える活動だった。

CL:大倉(二年)

今回の計画の意義は主に3つ

・連泊を要する雪山での登山経験の獲得

・長期縦走に耐えうる体力と精神力の獲得

・全山縦走することにより山の全容をつかむこと

1つ目の観点からすると、探検部ではこれまで(自身が探検部に入ってからは)雪山での連泊をしたことがなかった。初日に山に登り、山で寝て降りる。したがって、パッキングや道具の扱いなどが雑であった。もしこれをそのまま連泊を要する雪山で行おうものなら、いつか体力、精神に影響することは可能性として高い。よって今回の活動で「明日もある」という状況の中でいかに良い環境を作るかということを各々考えて実行した。

2つ目の観点は、体力と精神力の獲得。そのままいれば必ず死ぬのが雪山。その状況でいかに体力を維持するか、または下界とは隔絶された世界でいかに自分の精神を安定させるか。なんとなくわかっただろう。

3つ目の観点が全山縦走によって山の全容をつかむということ。感覚値ベースの話なので非常に伝えにくいのだが、端から端まで歩くことによってもたらされる、山へのイメージというのは計り知れない。単なる山からより自分に近い存在になるだろう。それは征服対象として強大で長大な山である人もいれば、アニミズム的価値観による信仰の対象となる人もいるかもしれない。なんにせよ風景としての山が己の思考へと深く突き刺さる感覚、これこそが登山の真骨頂であると思う。その点、今回の活動は山を改めて知るいい機会になっただろう。無事計画を終えることができてよかった。

編集:阿部(2年広報)

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