マチホド沢遡行谷川本谷下降(2011/08/12-13)

「近くて良い山」谷川連峰の小出俣川左俣マチホド沢に行ってきた。
メンバーは大平、佐野、佐藤、オーブ(外大WV)

 大ヒラナメのセンを歩く
まず今回はほとんど記録を見なかったため、大滝の直登、小ヒラナメのセンなど独自ルートで登った。(とはいっても登山体系、沢内で拾った「その空の下で。。。」遡行図をちょいちょい見たが)そのため非常に充実した遡行となった。他の記録と違い、ヤブ漕ぎも大いにしてしまった…。
前日(11日)終電でJR水上駅に行き駅で寝る。
12日、朝5時半にタクシーを予約して川古温泉へ、降ろされたゲート前から林道歩きを始める。
なんの疑いもなく林道をひたすら歩くと、川を渡る橋に着き橋名を見ると「赤谷橋」と書いてある。なんと1時間も歩いてドウドウセンへと続く別の林道に来てしまった…。隊員(というか私)は最近インドネシアの事ばかり考えており、一つ一つの沢への本番意識が抜けてるなぁと感じる。急いで川古温泉まで戻り、小出俣川沿いの林道を歩く。想定外の2時間ロスをした。

川を横切る橋から入渓し、しばらく行くと一つ目の滝に。

滝左側にしっかりとした巻き道があったので、時間も押してることだし、ささっと巻く。

すると、奥秩父釜ノ沢の千畳ナメもびっくりな「大ヒラナメのセン」が出現。登山体系にある200mどころではない。模様がつき緩やかな傾斜のナメがひたすら続く。ここまではデート沢の渓相だ。

やがて豪快な大滝(2段80m以上)が立ち塞がる。巻くのも厄介そうなので、とりあえず取り付いてみる。

1段目(20m)は佐野が右側をリード。

上部が脆くなっておりランニングがとれない中、登りきる。
その後、2段目との間にゆるい傾斜+フリーで10mほど登り核心のピッチ(40m)はオーブさんがリード。まず一つ上の安定したテラスに登り(残置ピン有り)そこから左上。少々テクニカルなライン取りをしながら水流部に向かう。その間、下待機3人は、オーブさんが壁の奥に行ってしまったため「見えない」+やけに「時間が長い」ため心配になりつつも日向ぼっこをしてじーっと待つ(ちゃんとビレイはしてました)。

 核心部に迫るオーブ。中段で佐野(オレンジ)は寝ています…。
その後2人目は荷揚げをしながらユマール、3人目もユマール、最後私はユマール+セカンドビレイであがる。ユマールでオーブさんの行ったラインを辿ると、とても登れるルートだとは思えない…。被っていたり、クライムダウンがあったり、水流付近に思い切り足を突っ込んだりと信じられないムーブの連続、私はフォロービレイなのにハーケンを一枚打ちたしてA0で登った。他メンバーは少々だが滑落もしたらしい…。オーブさんに拍手、「けんじり君から刺激を受けていたから」とのこと。いやー素晴らしい。フォローも苦戦したこの登攀には下部含めて4時間を費やした。
その後、他記録ではロープを出している2条スラブ滝はノーロープで行き、途中からオゼノ沢左の灌木帯を一気に上がった。この辺りでもそれなりに時間がかかったので、小ヒラナメのセン前の右岸でビバーク。雑草を刈ったらなかなか良い幕場になった。
 13日、朝から小ヒラナメのセンを登攀。まずは行けるギリギリまでノーロープで右壁を登り、途中から難易度が増したので、オーブさんがフリーで先行しフィックスロープを垂らす。さらにその上の残り25mほどを登攀、リード大平。

最初水流に沿って登ろうかと思うが、ちょっと登って断念し右上にあるブッシュ帯を目指す。すると急に壁がヘドロまみれになりいつスリップするだろうかという状況に。ちゃんとした支点が取れず、岩の隙間に長い軟鉄ハーケンをひっかけてそれにアブミで乗り越し、なんとか灌木帯に手が届いた。まともな支点が全然取れてなかったので死ぬかと思った…。他の記録を見ると、最初から水流の左側から行き、途中から灌木帯に入るようだ。

その後は大した滝は無いが他の記録と違って、我々はヤブの中に突っ込んでしまう。明日からの継続遡行を考えていたから大ビノ尾根へ逃げず、そのまま無理矢理1時間以上のヤブ漕ぎを小出俣山までした。小出俣山のピークには木製の手作りっぽい看板があるらしい(オーブのみ登頂、他3人は100m右の稜線上で満足、というかバテていた。)

そして稜線をヤブ漕ぎで進み、国境の稜線から適当に谷川本谷へと下る。途中からルンゼを下れたのでヤブ漕ぎをしなくてすんだ。本谷下降はなるべくクライムダウンし、大滝下降も50mロープ懸垂1回で済んだ。本谷ではこの大滝の箇所が唯一威圧感を持っていた。

本谷は思ったより長く、目標物の空気孔より手前でビバーク。釣果は1匹のみ。

つづく
記入:大平

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